ついに日本でもスタート! Kindle Unlimited
月に約1,000円を支払うだけで膨大な量の書籍が読み放題となるサービス「キンドル・アンリミテッド」が、日本でもスタートしました。キンドルだけでなく、パソコンやスマホなど端末を選ばずに利用できるのが大きなポイントです。本や雑誌は売り上げが低迷し続けていますが、業界の最大手であるアマゾンが定額制サービスに参入したことで、今後の市場に変化は出てくるのでしょうか。Kindle Unlimitedについてポイントをおさらいします。

月額料金 980円(税抜)
雑誌数 12万冊以上(書籍、コミックなどを含む)
無料期間 31日間のお試し期間あり

キンドル以外の端末からも読めるのは大きなメリット

Kindle Unlimitedは、専用のアプリをインストールすることで、スマホやタブレット、PCから自由に本を読むことができます。キンドル専用の端末は、Wi-Fiと3Gどちらでも使えるタイプが2〜3万円、Wi-Fiモデルが1万円弱〜2万円と、読むためだけの機械と考えるとかなり割高な端末なのがネックといわれていました。

ですが、これからは手持ちのデバイスに無料の専用アプリを入れれば、月額利用料だけで読み放題を楽しむことができます。

雑誌はキンドル・アンリミテッドの利用が便利?

雑誌は、書籍と違って読み捨てて処分していく人がほとんどかと思います。紙の本は不要になると資源ごみに出さなくてはいけませんが、電子書籍ならその必要はありません。

ですが、Kindle Unlimitedの場合、気をつけなくてはいけないこともあります。それは「必ず最新号が読めるわけではない」ということ。また、漫画雑誌や女性ファッション誌についてくる付録も、電子書籍にはつきません。付録目当てで雑誌を買っている人や、コアな雑誌の最新号を楽しみにしている人は、入会前の蔵書チェックが必要です。

月額980円で書籍、コミック、雑誌が読み放題

このサービスでは、月額980円の利用料を支払うことで12万冊の書籍、コミック、雑誌が読み放題になります。

ただ、電子書籍は、紙媒体の新刊本が市場を一巡した後にリリースする、という性質があります。そのため、利用者からは新刊が少ない、読み放題で読めるコミックが少ない、という声も聞かれます。このあたりは、出版業界と電子書籍のどちらがスタンダードとなっていくのか、世間の人がどちらを多数派として選ぶのか、今後の動きによって徐々に変化がでてくるのかもしれません。

120万冊の洋書も読み放題で外国語の勉強にもなる?

すでにアマゾンプライムに入会している人は、会員向けの映画、TV、音楽配信サービスを利用できるので、娯楽に関わるコンテンツをすべてアマゾンで入手しているという人も少なくないでしょう。

これからは外国の文化に触れることさえ、今以上手軽にできるようになるかもしれません。Kindle Unlimitedは、欧米ですでにスタートしていたサービスなので洋書も充実しています。その数はなんと120万冊! 英語の勉強をしようとしている人や、翻訳ものを原語と読み比べたい人にとっては嬉しいポイントではないでしょうか。

紙の本にとって変わる? 定額制という読み方

電子書籍は、著作権や作家の保護といった観点からさまざまな論争を巻き起こしてきました。Kindle Unlimitedのサービスが開始された今もなお、その議論は続いています。定額制という、決まったお金を払えば好きなだけ読み放題という姿勢に、読書そのもののよさが失われるという声もあります。一方で、絶版本など入手困難な良書がたやすく手に入るなら価値はあるという声もあります。どちらにしろ、現在進行中のサービスであり、一長一短を知って上手に使うことが重要なのではないかと思います。

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